
M.Hさん

製造業を経て当時の取引先であったノセヨに出会い、入社。アルバイトとして働く中で電気工事の面白さに気付き、そのまま正社員となる。現在は工事部工事施工課の技術職として、電気工事の作業と現場の管理を中心に行う。
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一本の電話から見つけた「自分の好きなこと」
ノセヨと出会ったのは、前職の取引先がノセヨだったことがきっかけです。当時の私は電柱を建柱(けんちゅう)する仕事をしており、ノセヨから仕事を受けていたので、社長とは顔見知りでした。前職を退職したときに社長から連絡があり「まずはアルバイトとして働いてみないか?」と誘っていただいたんです。今振り返ると取引先の仕事にも興味を持っていて、よくコミュニケーションをとっていたからこそ、声をかけていただいたのかなと思います。
前職は電気工事の資格が必要なかったので電気の知識はほとんどありませんでした。そのため働いていける自信はなかったのですが、せっかくのご縁だと思い、アルバイトからやってみることに。最初は不安ばかりでしたが、前職での経験を生かせる業務から任せてもらい、先輩のフォローをする形で、電気の仕事を学ばせてもらいました。
「これをこんな風に繋いだら電気が通るんだ。」これまで知らなかった電気の仕組みを少しずつ理解し、楽しいと思うようになるまで、そう時間はかかりませんでした。もともと“作ること”が好きだった私は、知れば知るほど電気の世界にのめり込んでいきました。だからそのまま正社員として働くことを決めたんです。
最初は専門知識がないとこの仕事はできないと思い込んでいましたが、入社して半年ほど経った頃に電気工事士の資格を勉強し始めてからは教科書を読んで仕組みを理解できるようになってきました。電気という分野が、自分の好きなことに重なったのだと思います。 -
決まった流れやマニュアルがないからこそ面白い
私が主に担当するのは、電気工事の作業です。トンネルの照明工事や交差点などの街路灯の工事をはじめ、舞台照明や客席照明の更新工事など、その内容は多岐にわたります。現場では作業と現場管理を兼任していますが、基本的には現場をとりしきる職長がいるので、相談しながら現場を進めていきます。
電気工事と一口に言っても、現場の規模や状況はさまざまです。そのため、それぞれの現場に合った方法で工事を進める必要があります。工事の方法については先輩に教えてもらうことが多いですが、資格をとって知識がついてくると、数ある方法の中でどれかを選び、自分なりの方針を作って進めることも増えてきます。もちろん会社との相談を経てからですが、これまで会社で使ったことのない材料や方法で作業を試すこともあります。決まった流れやマニュアルがないのは大変なところでもありますが、それこそが面白さでもあると感じています。 -
多くの職人が関わるトンネル工事、成功の鍵は“会話”
この仕事をしている中での一番のやりがいは、完成したときに得られる達成感だと思います。その達成感をより強く感じたのが、以前施工したトンネルの電気工事です。完成まで1年半ほどかかる、大規模な工事でした。工事を進めていく中で特に大変だったのは、他社との連携です。トンネルが完成するまでには、土木工事を行う職人さんや道路の舗装屋さんなど多くの企業が関わっていました。そのため、作業の進行に合わせて、何度も作業のすり合わせを行う必要がありました。他の職人さんの作業状況を確認しながら工事のスケジュール調整を行い、大きな遅れもなく無事に完工。その後、開通式に参加し、一般車両がトンネルを通る様子を見たときの達成感は格別でした。
この工事を経て、学んだことがあります。それは“会話の大切さ”です。電気工事は、全体の工程の中で最初から最後まで現場にいることが多いんです。だからこそ、最初から最後までの流れを理解することが重要だと思います。他の職人さんの作業が何日かかるのかが分からないときは、直接聞きに行って調整することが必要です。視野を広く持って仕事の流れを理解し、最終的には思い切って話しかけることで現場を円滑に進められるということを実感しました。 -
手厚いサポートが、一歩踏み出すきっかけに
電気工事をするためには資格が必要なので、入社後は数々の資格を取得してきました。電気工事士や施工管理技士など、現在持っている資格は8つほどで、そのほとんどは入社後に取得したものです。ノセヨでは資格取得のためのサポートが非常に手厚く、資格試験の数ヶ月前には勉強会が開かれ、分からないところは先輩に聞く機会もあります。年齢を重ねるほど勉強しなくなることが多いので、自分の“やる気スイッチ”を押してくれる制度があるのは大事なことです。また、現場で分からないことがあったときに質問しやすい雰囲気があります。この仕事は重機を扱うこともありますし、何より電気を扱う仕事なので、分からないまま動くと危ないこともあります。そうした背景もあって、資格取得においても現場においても、先輩のサポートは手厚く、学びながら仕事ができる環境です。
現在、私は勉強会で後輩たちに教える役割を担っていますが、教えることで自分自身も復習できるので、楽しく取り組んでいます。後輩が資格をとってくれたら私自身の達成感もあり、一石二鳥です。昔は「見て学べ」というスタイルの企業が多かったですが、今の時代ではそれが難しいこともあります。だからこそ、私たち先輩はまず基礎を教えて、そこから自分の知識や視野を広げてもらうことを大切にしています。
正直なところ、私はまだ自分が人を育てる立場だなんておこがましいと感じる部分もあります。取得したい資格はまだいくつもありますし、後輩たちと一緒に私も前進しているところです。資格を持っていれば視野が広がりますし、知識を増やすことで今携わっている仕事がもっと円滑に進められるから、これからもできるだけ資格を取りたいという思いがあります。ノセヨには資格を持っている人が多いから、一種の競争心に背中を押されている部分もあるかもしれません。 -
一人で悩まなくていい、一緒に乗り越えられる誰かがいて、その先に成長がある
私はこれまでの仕事の中で“出会いと会話”を大切にしてきました。そのため、他の社員と積極的に話すことを心がけています。仕事をするなら、楽しくやりたいという気持ちもありますし、それが“良い出会い”に繋がると思うからです。関わる人や目の前の仕事に好奇心を持ち、向き合いながらここまで辿り着いたので、私は今が一番楽しいです!
これから悩むこと、困ること、しんどいことがたくさんあると思います。それらがなければ人は成長しません。しかし、一人で考え込む必要はありません。まずは誰かと話すこと。ノセヨには、相談できる誰かがいます。時には誰かを頼りながら一つひとつ問題をクリアしていけば、きっと新しい世界が広がっています。自分が成長したことに気づいたとき、達成感や楽しさを感じられるはずです。
まずは一歩、踏み出してみてください。ノセヨでお待ちしております!